金利上昇時に安全性を提供できる3つのバリュー株
ファーストイーグルグローバルファンドの運用資産は500億ドル近くに上ります。そのポートフォリオは、12月31日時点で米国株式に42％集中しており、米国以外の株式に36％、金関連投資に14％、現金および同等物に7％、債券に1％含まれています。
ブルッカー氏はインタビューの中で、高金利で取引されているハイテク企業にとって、「今日割引している将来のキャッシュフロー」が発生する傾向があるため、金利環境の上昇は特に厳しいものだったと述べた。
そして、金利が上がると割引はもっと高くなるだろうと彼は言った。
「私たちのポートフォリオにおける私たちの好みは、今日現金を生産している会社を保持することです」とブルッカーは付け加えました。
彼は、ファーストイーグルグローバルファンドが保有する企業の3つの例を挙げ、現在、優れた価値があると主張しています。
①バンクオブニューヨークメロン—より高い金利を利用する
バンクオブニューヨークメロンコーポレーション BK 貸付の伝統的なビジネスに焦点を当てていません。2021年末現在、膨大な証券保管事業と2.4兆ドルの資産管理事業を行っています。
資産運用部門の中には、1ドルの固定株価を持つように設計された投資信託であるマネーマーケットファンドがあります。伝統的に、マネーマーケットファンドは完全に流動的でありながら銀行口座よりも高い利回りを持っています。マネーファンドは、通常平均満期が90日であるコマーシャルペーパーおよび政府証券に投資することによってこれを行います。しかし、2008年の信用危機以来、3か月の米国財務省の請求書BX：TMUBMUSD03Mの利回りが非常に低い期間が長く続いています 。 3ヶ月の利回りは12月31日時点でわずか0.06％でしたが、現在は0.76％に上昇しています。
何年もの間、金利がゼロに近いため、バンクオブニューヨークメロンと競合他社はマネーマーケットファンドへの助成を余儀なくされました。そうでなければ、彼らは「株価を壊す」リスクを冒しました。これは、株価の下落と、おそらくファンドの閉鎖と巨額の損失を意味します。
ブルッカー氏によると、この金利上昇期間中に補助金を廃止すると、最終的にはバンクオブニューヨークの年間収益が10億ドルも増加する可能性があります。同社の2021年の純利益37億7000万ドルと比較すると、これは信じられないほどの数字です。
「3年間、同社の平均純利益は40億ドルで、年間約10億ドルの配当を支払い、年間30億ドルの買い戻しを行っています」とBrooker氏は述べています。BKの現在の配当利回りは2.83％です。
信用エクスポージャーが低いため、バンクオブニューヨークメロンは、銀行が貸付に焦点を合わせているよりも、不況時に信用の質の低下をナビゲートするのにはるかに簡単な時間を過ごすことができます。
ブルッカー氏は、銀行の株価収益率の評価を「要求の厳しい」と呼んだ。バンクオブニューヨークメロンの株式は、ファクトセットが調査したアナリストの間で、今後12か月間のコンセンサス収益の見積もりの9.9倍で取引されています。これは、S＆P 500銀行業界グループの11.3の先物株価収益率、および完全なS＆P500の19の先物株価収益率と比較されます。
②ジャーディン・マセソン—アジアの再開に関する保守的な演劇
ジャーディン・マセソン・ホールディングス株式会社 SG：J36 香港を拠点としています。ファーストイーグルが保有する同社の株式は、シンガポール取引所に上場されています。アメリカ預託証券 JMHLYもあります。
Jardinesは1832年に設立され、1844年に本社を香港に移転しました。FactSetによると、同社はわずか9.4の株価収益率で取引されているコングロマリットです。「部品の合計として、多くの部品が公開されているため、大幅な割引価格で取引されていると考えています」とブルッカー氏は述べています。
ブルッカーは、ジャーディンには強力な経営陣と低債務があることを強調しました。彼はまた、パンデミック後の経済に慣れている米国の投資家は、現在の例として上海を含め、アジアの多くがまだ部分的に封鎖されていることに気付いていないかもしれないと述べた。
ブルッカー氏は、米国の投資家は一部の中国企業の会計の有効性について正当に懸念しているが、ジャーディン・マセソンの会計は「私たちの見解では、取締役会を超えている」と述べた。彼は、会社のビジネスエクスポージャーのほとんどがインドネシアにあると付け加えました。
ジャーディン・マセソンが管理する上場ユニットには、次のものがあります。
- Dairy Farm International Holdings Ltd. SG：D01 コンビニエンスストアやスーパーマーケットを運営する DFIHY。
- Hongkong Land Holdings Ltd. SG：H78 HNGKY 。
- Jardine Cycle＆Carriage Ltd. SG：C07 JCYGYは、 東南アジアの自動車産業およびその他の産業に投資しています。
- マンダリンオリエンタルインターナショナルリミテッド SG：M04 、 ホテルオペレーター。
ジャーディンの株式の配当利回りは約3.50％で、年2回の支払いがあります。
ブルッカーは、「名誉あるビジネスを行う」という会社の文化を強調しました。
③エクソンモービル—多様な資産の利点
Exxon Mobil Corp. XOM は2月28日時点でファーストイーグルグローバルファンドの2番目に大きな株式保有であり、ポートフォリオの2.7％を占めています。
今年37％上昇した後でも、2021年には48％の上昇に加えて、エクソンの株価はわずか9.6の株価収益率で取引されています。株式は4.20％の配当利回りを特徴としており、同社は2020年の石油価格の低迷の間に支払いを削減することを余儀なくされませんでした。
エクソンの取締役会でプレゼンスを獲得したエンジンNo.1が率いるアクティビスト投資家の影響について尋ねられたとき、ブルッカーはこれが「ESGの取り組みにとって大きな勝利」と見なされていると述べました。しかし彼は続けて、実際に起こっていることは「より複雑」であり、取締役会は資本の効率的な配分に焦点を合わせていると述べた。
ブルッカー氏は、将来を見据えて、エクソンやその他の主要な統合石油会社が「気候リスクの解決策の一部」になることを期待しています。
世界のエネルギー市場が非常に混乱している時期の短期間に、彼は、特に米国とカナダでの事業とエネルギー資産の多様性のために、エクソンを魅力的なプレーと見なしています。
彼は、特定の地域に石油生産資産を持っている企業のリスクが高いことを指摘しました。対照的に、「エクソンは資本をその最良かつ最有効使用である場所に移動させることができます」と彼は言いました。