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AI株ばかりが注目される今こそ、バリュー株にも目を向けたい
ここ最近の米国株市場では、NVIDIA、Microsoft、Broadcom、Palantirなど、AI関連株に大きな注目が集まっています。
AI関連銘柄は確かに魅力的です。
成長率も高く、将来性もあります。
しかし、人気が集まりすぎた銘柄は、株価に期待が大きく織り込まれやすくなります。
どれだけ良い会社でも、高すぎる価格で買えばリターンは伸びにくくなります。
そこで注目したいのが、バリュー株です。
バリュー株とは、企業の実力や将来性に対して、株価が割安に放置されている可能性がある銘柄のことです。
もちろん、安い株には安い理由があります。
業績不安、成長鈍化、規制リスク、競争激化などが隠れている場合もあります。
それでも、しっかり利益を出していて、長期で見れば再評価される可能性がある銘柄は存在します。
この記事では、今注目したい米国株のバリュー株候補を5銘柄紹介します。
今回取り上げるのは以下の5銘柄です。
| 銘柄 | ティッカー | 注目ポイント |
|---|---|---|
| Alphabet | GOOGL | AI・検索・クラウドを持つ割安感ある大型テック |
| Berkshire Hathaway | BRK.B | 巨額現金と分散事業を持つ守りの王様 |
| JPMorgan Chase | JPM | 米国最大級の銀行、収益力とブランド力 |
| CVS Health | CVS | 医療・薬局・保険を持つターンアラウンド候補 |
| Pfizer | PFE | 低バリュエーションの大型製薬株 |
バリュー株を見るときのポイント
バリュー株を探すときに大切なのは、株価が安いだけで飛びつかないことです。
本当に見るべきなのは、以下のポイントです。
- PERが市場平均より低いか
- 売上や利益が安定しているか
- 配当や自社株買いなど株主還元があるか
- 一時的な悪材料で売られているだけか
- 長期で再評価される材料があるか
- 財務に無理がないか
- 業界内で競争力があるか
特に注意したいのが、「割安株」と「割安に見えるだけの罠銘柄」の違いです。
株価が安くても、業績が悪化し続けているなら、それは割安ではなく危険信号かもしれません。
一方で、短期的な不安で売られているだけで、長期の事業価値が残っている銘柄は、バリュー株として注目できます。
今回紹介するバリュー株5選
今回の5銘柄は、単にPERが低い順に選んだわけではありません。
以下の観点から選びました。
- 事業規模が大きい
- 長期で生き残る力がある
- 現在の株価に割安感がある
- 再評価される材料がある
- 配当やキャッシュフローに魅力がある
- リスクも説明しやすい
それでは、1銘柄ずつ見ていきます。
1. Alphabet(GOOGL):成長株なのにバリュー株としても見られる大型テック
最初に紹介するのはAlphabetです。
Alphabetは、Googleを傘下に持つ巨大テック企業です。
Google検索、YouTube、Google Cloud、Android、Gmail、Google Maps、Gemini、Waymoなど、世界中で使われるサービスを多数持っています。
普通に考えれば、Alphabetは成長株です。
しかし、現在の株価水準を見ると、AI関連の他の大型テック株と比べて割安感があると見る投資家もいます。
Alphabetがバリュー株候補になる理由
Alphabetの魅力は、検索広告という圧倒的な収益源を持っていることです。
Google検索は、世界中の人が情報を探す入口です。
YouTubeも動画広告の巨大プラットフォームです。
さらに、Google CloudはAI需要を背景に急成長しています。
つまりAlphabetは、広告、クラウド、AI、自動運転という複数の成長材料を持っています。
それにもかかわらず、AI検索による広告モデルの変化や独占禁止法リスクを理由に、他のAI大型株より慎重に評価される場面があります。
この「不安があるからこそ割安に見える」という構図が、Alphabetをバリュー株候補にしています。
Alphabetの注目ポイント
Alphabetを見るうえで重要なのは、Google検索がAI時代でも収益を維持できるかどうかです。
AI検索によって、ユーザーが検索結果ページをクリックしなくなる可能性があります。
これは広告収益にとってリスクです。
一方で、Google自身もGeminiやAI Overviews、AI Modeなどを展開しており、AI検索時代に対応しようとしています。
さらに、Google Cloudは企業向けAI需要の恩恵を受けています。
クラウド事業が成長し続ければ、広告依存のイメージが少しずつ変わる可能性があります。
Alphabetのリスク
Alphabetのリスクは、主に3つあります。
1つ目は、AI検索による広告収益モデルの変化です。
2つ目は、独占禁止法や規制リスクです。
3つ目は、AIインフラ投資の増加によるコスト負担です。
Alphabetは非常に強い企業ですが、無敵ではありません。
だからこそ、割安に見える理由を理解したうえで投資判断する必要があります。
2. Berkshire Hathaway(BRK.B):守りながら増やすバリュー株の王道
2つ目はBerkshire Hathawayです。
Berkshire Hathawayは、ウォーレン・バフェット氏で有名な投資持株会社です。
保険、鉄道、エネルギー、製造、サービス、小売、株式投資など、幅広い事業を持っています。
一つの企業でありながら、分散された優良事業の集合体のような存在です。
Berkshire Hathawayがバリュー株候補になる理由
Berkshireの魅力は、守りの強さです。
保険事業から生まれる資金、BNSF鉄道、Berkshire Hathaway Energy、製造業、サービス業、株式投資ポートフォリオなど、多くの収益源があります。
さらに、巨額の現金と米国短期国債を保有しています。
これは、相場が高すぎるときに無理に買わず、チャンスが来たときに資金を使えるという意味です。
AI株が熱狂している時期ほど、Berkshireのような守りの強い銘柄は相対的に魅力が増します。
Berkshire Hathawayの注目ポイント
Berkshireは、短期で大きく上がる銘柄ではありません。
しかし、長期で資産を守りながら増やしたい人には非常に見やすい銘柄です。
特に、相場全体が割高になっているときには、Berkshireの現金力が安心材料になります。
また、Berkshireは配当を出していません。
その代わり、内部に資金を残し、投資や自社株買いに使う方針です。
配当収入を求める人には向きませんが、長期で複利的に資産を増やす考え方には合っています。
Berkshire Hathawayのリスク
Berkshireのリスクは、成長スピードが高くないことです。
すでに巨大企業であるため、NVIDIAのような急成長は期待しにくいです。
また、バフェット氏の後継体制も注目点です。
ただし、Berkshireはバフェット氏個人だけでなく、事業そのものが強い企業です。
安定感を重視するバリュー株候補として、今後も有力です。
3. JPMorgan Chase(JPM):米国金融の王者
3つ目はJPMorgan Chaseです。
JPMorganは、米国最大級の銀行です。
個人向け銀行、法人向け銀行、投資銀行、資産運用、カード事業など、幅広い金融サービスを展開しています。
銀行株はテック株ほど派手ではありません。
しかし、景気や金利環境によっては大きな利益を生み出すことがあります。
JPMorganがバリュー株候補になる理由
JPMorganの魅力は、金融業界の中で圧倒的なブランド力と収益力を持っていることです。
銀行株は、景気後退や信用不安のときに売られやすいです。
そのため、相場全体が不安定になると、優良銀行株でも割安に見える場面があります。
JPMorganは、米国銀行の中でも特に強いバランスシートと収益基盤を持つ企業です。
個人向けだけでなく、投資銀行や資産運用でも存在感があります。
JPMorganの注目ポイント
JPMorganを見るうえで重要なのは、金利環境と信用コストです。
金利が高い局面では、銀行の利ざやが拡大しやすくなります。
一方で、金利が高すぎると借り手の負担が増え、貸倒れリスクが高まります。
JPMorganは規模が大きく、事業が分散されているため、他の中小銀行より安定感があります。
また、景気が悪化したときでも、強い銀行は市場シェアを広げるチャンスがあります。
JPMorganのリスク
JPMorganのリスクは、景気後退と信用損失です。
失業率が上がり、企業倒産が増え、消費者ローンの延滞が増えれば、銀行には逆風になります。
また、金融規制が強化されると、自己資本や収益性に影響する可能性があります。
JPMorganは優良銀行ですが、景気循環の影響を受ける銘柄であることは理解しておきましょう。
4. CVS Health(CVS):医療インフラのターンアラウンド候補
4つ目はCVS Healthです。
CVS Healthは、米国の大手ヘルスケア企業です。
薬局、保険、薬剤給付管理、医療サービスなどを展開しています。
日本の投資家には少し分かりにくい企業かもしれませんが、米国の医療インフラに深く関わっています。
CVS Healthがバリュー株候補になる理由
CVSがバリュー株候補になる理由は、ヘルスケアという巨大市場にいながら、過去の業績不安によって割安に見られてきたからです。
同社は薬局チェーンだけでなく、Aetnaという保険事業、薬剤給付管理、医療サービスも持っています。
米国では医療費が高く、ヘルスケア関連サービスへの需要は長期的に続く可能性があります。
一方で、CVSは保険事業のコスト増や薬局事業の競争激化で、株価が長く低迷した時期もあります。
しかし、直近では業績改善とガイダンス引き上げが見られ、ターンアラウンド候補として注目できます。
CVS Healthの注目ポイント
CVSを見るうえで重要なのは、保険事業の収益改善です。
医療費の上昇が想定以上に進むと、保険事業の利益率が悪化します。
そのため、医療費管理ができるかどうかが重要です。
また、薬局事業では競争が激しく、店舗運営コストも高まっています。
CVSは事業が複雑ですが、うまく再建できれば、株価の再評価余地があります。
CVS Healthのリスク
CVSのリスクは、事業の複雑さです。
薬局、保険、医療サービス、薬剤給付管理と、複数の事業を持っているため、どこか一つが悪化すると全体の評価に影響します。
また、米国の医療制度や規制の影響も大きいです。
CVSは割安感がありますが、単純な安定株ではありません。
「再建が進むなら面白いバリュー株」という位置づけで見るのが現実的です。
5. Pfizer(PFE):低迷からの再評価を狙う大型製薬株
5つ目はPfizerです。
Pfizerは、世界的な大手製薬会社です。
新型コロナワクチンで一時的に大きく注目されましたが、その後はコロナ関連売上の減少により、株価は低迷しました。
しかし、低迷しているからこそ、バリュー株候補として見直す余地があります。
Pfizerがバリュー株候補になる理由
Pfizerの魅力は、株価にかなり厳しい期待が織り込まれている点です。
コロナ特需が終わったことで、投資家の期待は大きく下がりました。
その結果、株価は長く低迷し、バリュエーション面では割安感が出ています。
また、Pfizerは大型製薬会社として、研究開発、買収、パイプライン拡充を進めています。
がん領域、ワクチン、肥満症・代謝領域などで再成長を狙っています。
Pfizerの注目ポイント
Pfizerを見るうえで重要なのは、コロナ後の成長ストーリーです。
コロナ関連売上が減ったあと、どの製品が新しい成長ドライバーになるのか。
買収した事業や新薬候補が利益成長につながるのか。
ここが再評価のカギになります。
また、Pfizerは配当利回りも比較的高めに見られることがあります。
配当を受け取りながら、長期の再評価を待つ投資先として検討されやすい銘柄です。
Pfizerのリスク
Pfizerのリスクは、成長鈍化と特許切れです。
製薬会社は、主力薬の特許が切れると後発薬との競争で売上が落ちることがあります。
また、新薬開発は成功するとは限りません。
研究開発には多額の費用がかかりますが、失敗することもあります。
さらに、薬価引き下げ圧力や規制リスクもあります。
Pfizerは割安に見える一方で、再成長できるかどうかを慎重に見る必要があります。
5銘柄の比較表
| 銘柄 | ティッカー | バリュー株としての魅力 | 主なリスク |
|---|---|---|---|
| Alphabet | GOOGL | 成長力があるのに相対的に割安感 | AI検索・規制 |
| Berkshire Hathaway | BRK.B | 巨額現金と分散事業 | 成長スピードの鈍化 |
| JPMorgan Chase | JPM | 米国金融の王者、収益力 | 景気後退・信用損失 |
| CVS Health | CVS | ヘルスケア再建期待 | 保険事業のコスト増 |
| Pfizer | PFE | 低迷後の再評価余地と配当 | 新薬開発・特許切れ |
どの銘柄が初心者向き?
初心者が見やすいのは、AlphabetとBerkshire Hathawayです。
Alphabetは事業内容が分かりやすく、Google検索やYouTubeなど日常的に使うサービスを持っています。
Berkshireは複数の事業を持つ分散型企業なので、単独の事業リスクが比較的分散されています。
一方、CVSやPfizerはヘルスケア特有のリスクがあり、JPMorganは金融サイクルの影響を受けます。
そのため、初心者が買うなら、まずは事業を理解しやすい銘柄から検討するのがよいでしょう。
バリュー株投資で注意すべきこと
バリュー株投資では、以下の点に注意が必要です。
1. 安い理由を必ず確認する
株価が安い銘柄には、必ず理由があります。
市場が見落としているだけなのか。
業績悪化が続いているのか。
業界そのものが衰退しているのか。
この違いを見極めることが重要です。
2. 一括買いしない
バリュー株は、買ったあとさらに下がることがあります。
割安だと思って買っても、市場が再評価するまで時間がかかることがあります。
そのため、数回に分けて買う方が現実的です。
3. 配当利回りだけで判断しない
PfizerやCVSのように配当が魅力的に見える銘柄もあります。
しかし、配当利回りだけで買うのは危険です。
配当が維持できるか、キャッシュフローが十分かを確認しましょう。
4. 長期で待つ覚悟が必要
バリュー株は、すぐに上がるとは限りません。
市場から再評価されるまで、数年かかることもあります。
短期で急騰を狙うより、じっくり待つ投資に向いています。
5. 分散投資を忘れない
どれだけ割安に見えても、1銘柄に集中するのは危険です。
バリュー株は、割安なままさらに下がることもあります。
複数銘柄に分散し、S&P500やNASDAQ100などのインデックスも活用するのが現実的です。
まとめ:今注目したいバリュー株は「割安な理由」を理解して買う
今回は、今注目したい米国株のバリュー株候補を5銘柄紹介しました。
| 銘柄 | ティッカー | 注目理由 |
|---|---|---|
| Alphabet | GOOGL | AI・検索・クラウドを持つ大型テック |
| Berkshire Hathaway | BRK.B | 守りに強い分散事業と現金力 |
| JPMorgan Chase | JPM | 米国金融の王者 |
| CVS Health | CVS | ヘルスケア再建期待 |
| Pfizer | PFE | 低迷からの再評価余地 |
バリュー株投資で大切なのは、安い株を探すことではありません。
大切なのは、安い理由を理解することです。
短期的な不安で売られているだけなら、将来の再評価が期待できます。
しかし、事業そのものが悪化しているなら、安く見えても危険です。
今回紹介した5銘柄は、それぞれ不安材料を抱えています。
だからこそ、株価に割安感が出ています。
一方で、事業の強さや再評価の材料もあります。
今すぐ全力で買う必要はありません。
ただ、監視リストに入れて、決算や株価水準を確認しておきたい銘柄です。
AI株ばかりが注目される今こそ、地味だけど中身のあるバリュー株にも目を向ける価値があります。
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。バリュー株は割安に見えても、業績悪化や構造的な問題によってさらに下落する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
FAQ
Q. バリュー株とは何ですか?
企業の利益、資産、キャッシュフロー、将来性に対して、株価が割安に評価されている可能性がある銘柄のことです。ただし、安い株がすべてバリュー株というわけではありません。
Q. 今回の5銘柄で一番初心者向きなのはどれですか?
事業の分かりやすさで見るならAlphabetやBerkshire Hathawayが比較的見やすいです。ただし、どの銘柄にもリスクはあります。
Q. 配当狙いならどの銘柄がよいですか?
配当を意識するならPfizerやJPMorgan、CVSが候補になります。ただし、配当利回りだけで判断せず、業績やキャッシュフローも確認する必要があります。
Q. Alphabetはバリュー株ですか?
伝統的な低PER株ではありませんが、成長力の割に相対的な割安感がある大型テック株として見ることができます。AI検索や規制リスクが株価評価を抑えている面があります。
Q. バリュー株はいつ上がりますか?
明確な時期は分かりません。バリュー株は再評価まで時間がかかることがあります。決算改善、ガイダンス引き上げ、株主還元、悪材料の解消などがきっかけになることがあります。
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