【米国株】株式分割を発表する可能性がある8銘柄

株式分割とは?

株価が高騰しすぎると、小口投資家にとって1株の価格が高すぎて手が出しにくくなります。
そこで企業は「株式分割」を行い、1株を複数株に分割して取引単価を引き下げます。

  • 株式分割そのものに企業価値を生み出す効果はありません。
  • しかし、株式分割は一般的に「強気のシグナル」と見なされます。
  • 通常、分割は長期的に株価が上昇している企業で実施されることが多く、経営陣が将来の成長に自信を持っているサインと受け止められます。

過去数年では NVIDIA (NVDA)Broadcom (AVGO)Walmart (WMT)Chipotle Mexican Grill (CMG)O’Reilly Automotive (ORLY) などが株式分割を実施しました。


分割を検討する可能性がある銘柄8選

1. Booking Holdings (BKNG)

  • 事業内容: Priceline、Booking.com、Kayak などを傘下に持つ大手オンライン旅行会社。
  • 特徴: 2003年以来分割なし。過去10年で株価331%上昇。
  • 評価: 成長ドライバー多数、割安感あり。
  • 目標株価: 6,450ドル
  • 終値(9/10): 5,474.81ドル

2. AutoZone (AZO)

  • 事業内容: 米国大手の自動車部品小売。
  • 特徴: 過去に2回分割。株価は10年で490%上昇。積極的な自社株買いも実施。
  • 成長要因: 高齢化する車両、既存店の売上成長、新規店舗展開。
  • 目標株価: 4,200ドル
  • 終値(9/10): 4,252.90ドル

3. First Citizens BancShares (FCNCA)

  • 事業内容: 米国銀行。
  • 特徴: 1992年IPO以来、一度も株式分割なし。10年で株価758%上昇。
  • 強み: 経営陣のリスク管理能力。2023年のシリコンバレー銀行(SVB)買収も好例。
  • 評価: CFRA「強い買い」
  • 目標株価: 2,800ドル
  • 終値(9/10): 1,946.65ドル

4. TransDigm Group (TDG)

  • 事業内容: 航空機向け部品メーカー(新造機用・アフターマーケット両方)。
  • 特徴: 10年で株価807%上昇。BoeingやAirbusに独占供給する部品も持ち、価格決定力が強い。
  • 需要背景: 航空会社が古い機材を長期使用するため交換部品需要が増加。
  • 目標株価: 1,512ドル
  • 終値(9/10): 1,287.32ドル

5. Netflix (NFLX)

  • 事業内容: 世界最大の動画配信プラットフォーム。
  • 特徴: 2015年以来分割なし。過去10年で株価1,154%上昇。
  • 見通し: 広告事業は2026年から本格的な収益貢献へ。広告付きプランが加入者増の大きな要因に。
  • 評価: CFRA「強い買い」
  • 目標株価: 1,485ドル
  • 終値(9/10): 1,247.71ドル

6. BlackRock (BLK)

  • 事業内容: 世界最大の資産運用会社。
  • 特徴: 1999年IPO以来、一度も分割なし。株価は10年で370%上昇。
  • 成長の柱:
    1. Aladdin(リスク管理テクノロジー)
    2. ETF事業
    3. オルタナティブ資産への拡大
  • 目標株価: 1,245ドル
  • 終値(9/10): 1,102.89ドル

7. Costco (COST)

  • 事業内容: 会員制大手小売業(米国・カナダ中心)。
  • 特徴: 2000年以来分割なし。株価は10年で713%上昇。
  • 強み: 92.7%という高い会員更新率、「宝探し感」のある買い物体験。
  • 目標株価: 1,130ドル
  • 終値(9/10): 956.29ドル

8. United Rentals (URI)

  • 事業内容: 世界最大級の建設機械レンタル会社。
  • 特徴: 1997年IPO以来、一度も分割なし。株価は10年で1,311%上昇。
  • 成長要因: 高金利・景気不透明感により「所有からレンタルへ」のシフト加速。
  • 目標株価: 900ドル
  • 終値(9/10): 944.81ドル

まとめ
これら8社はいずれも 株価が高値圏にあり、分割を検討する可能性が高い とされる企業です。株式分割は小口投資家にとって参入しやすくなるだけでなく、市場に「成長に自信あり」というシグナルを送る効果があります。