【米国株】古いなんて言わせない!AI特需で「奇跡の復活」を遂げたオールドテック株4選
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【AIサーバーの絶対王者】デル・テクノロジーズ(DELL):昨日発表の決算で株価35%爆騰!エヌビディアを一番売る驚異の「箱」メーカー
今回のオールドテック大復活特集、文句なしの筆頭バッターは、今まさに米国株市場でお祭り騒ぎを起こしているデル・テクノロジーズ(DELL)です。
「デルって、あの事務用PCとかを作っている古い会社でしょ?」
もしそう思っているなら、今すぐその認識をアップデートしてください。2026年現在、デルはビッグテックや政府がAIデータセンターを作る際に、最も奪い合いになっている「AI最適化サーバー」の事実上の絶対王者です。
市場予想を400億ドル近く上回る!脳がバグる異次元の上方修正
昨日(2026年5月28日)、デルが発表した最新の第1四半期決算は、ウォール街の全アナリストが椅子から転げ落ちるほどの衝撃的な内容でした。
- 通期の売上高見通し(ガイダンス): 従来の市場予想(コンセンサス)だった1,425億ドルを遥かにブチ抜き、1,650億〜1,690億ドルへと猛烈に上方修正!
- AIサーバー売上: 前年同期比で9倍近くにサージ(急増)するという、文字通り異次元のロケットスタートを記録。
この歴史的な「大爆発決算」を受け、デルの株価は本日、前日比で約35%も急騰して最高値を更新しています。
エヌビディアのジェンセン・ファンが「デルに頼め」と言う理由
エヌビディアの最先端GPU(H100やBlackwellなど)は、単体ではただの半導体基板です。これを1万枚、2万枚と並べ、超高速で通信させ、凄まじい熱を冷却して初めて「AIの脳」として機能します。
この超複雑なサーバーシステム(箱)を、世界で最も高品質に、かつ大量に組み立てて納品できるのがデルの持つ職人技(ハードウェア製造力)なのです。
エヌビディアのCEOジェンセン・ファン氏も、公の場で「AIシステムを構築したいなら、デル(マイケル・デルCEO)に注文するのが一番の近道だ」と太鼓判を押しています。エヌビディアが最も優先してAIチップを回す上客(パートナー)こそが、このデルなのです。
投資家としての立ち回り:株価急騰でも、利益の伸び(EPS)が勝る
「1日で35%も上がった株を買うのは怖い」と思うかもしれません。しかし、彼らの売上の伸びは一時的なブームではなく、これから数年続くデータセンター建設ラッシュに裏打ちされた「本物の数字」です。
莫大なキャッシュフローを原資にした自社株買いや増配(今期も1100万株を買い戻し株主に還元)も抜かりなく、予想利益の伸び(EPS)を考えれば、株価はまだまだ割高とは言えません。
「AIの恩恵を、エヌビディアに次ぐ『最強のハードウェアの主役』としてガッチリ掴みたい」という投資家にとって、デルはいま最も輝いている、ポートフォリオの絶対エースです。
AIの波がネットワーク巨人を覚醒!シスコ(CSCO)過去最高決算の裏にある「4,000人削減」のリアル
こんにちは!今回は、ITインフラの絶対王者であるシスコシステムズ(Cisco Systems)が発表した、2026年度第3四半期(2月〜4月期)決算の深掘りです。
「AIブームで儲かっているのはエヌビディア(NVIDIA)やサーバーメーカー(デルなど)だけでしょ?」と思っているなら、それはもう古い認識かもしれません。AIを動かす膨大なデータを処理するために、いま「ネットワーク(通信の太さと速さ)」のボトルネックを解消する特需がシスコに押し寄せています。
業績は過去最高。しかし、同時に発表されたのは「4,000人の人員削減」という衝撃のニュースでした。この一見矛盾する動きの裏にある、シスコの「攻めのAIシフト」を解説します。

1. ひと目でわかる決算ハイライト(Q3 FY2026)
まずは今回の驚異的な数字を、市場予想(コンセンサス)と比較してみましょう。非GAAPベースの主要指標は以下の通りです。
| 指標 | 実績 | 市場予想 | 前年同期比 |
| 売上高 | 158.4億ドル | 155.6億ドル | 12% 増(過去最高) |
| 調整後EPS | 1.06ドル | 1.04ドル | 10% 増 |
| 製品受注(全体) | — | — | 35% 増 |
| ネットワーク製品受注 | — | — | 50% 超の大幅増 |
市場予想をトップライン・ボトムラインともに綺麗にクリア。注目すべきは「製品受注が前年比35%増」、さらにその中核である「ネットワーキング製品の受注が50%超も急加速している」という点です。これまで企業の様子見で停滞していたネットワーク刷新のサイクルが、AI対応を機に一気に爆発しました。
2. 爆発する「AIインフラ需要」:通期目標をQ3で突破!
今回の決算で投資家が最も驚いたのは、巨大IT企業(ハイパースケーラー)からのAIインフラ向け受注の凄まじい伸びです。
- Q3単体のAI受注: 19億ドル
- 年初来(YTD)累計: 53億ドル
シスコはもともと「2026年度通期で50億ドルのAI受注」を目標に掲げていましたが、第3四半期の時点で早くも通期目標を突破してしまいました。これを受けて、経営陣は頼もしい上方修正を発表しています。
【AI関連の見通しを大幅上方修正】
- FY26通期のAIインフラ受注目標: 50億ドル ⇒ 90億ドル(前年比4.5倍)へ引き上げ
- FY26通期のAI売上高見通し: 30億ドル ⇒ 40億ドルへ引き上げ
- FY27のAI売上高見通し: 少なくとも60億ドルを見込む
AIモデルが巨大化するにつれ、数万個のGPU(画像処理半導体)を繋ぐ「通信のスピード」がシステムの性能を左右するようになっています。シスコの自社製チップ「Silicon One」などを搭載した超高速スイッチが、いま引く手あまたの状態です。
3. 絶好調なのに「4,000人削減」のなぜ?
業績は過去最高、AI需要も爆発しているシスコですが、同時に全従業員の5%未満にあたる約4,000人の人員削減(リストラ)を発表しました。約10億ドルの構造改革費用を見込んでいます。
普通なら「業績悪化のためのコストカット」と捉えがちですが、チャック・ロビンズCEOらの説明を聞くと、全く異なる意図が見えてきます。これは「攻めのリソース再配置(Reallocation)」です。
- 減らす場所: 旧来型のレガシーな業務や、自動化が可能な部門
- 増やす場所: シリコン(半導体)、オプティクス(光通信)、セキュリティ、そしてAIネイティブな機能の開発
CEOは「AI時代に勝つ企業とは、需要と長期的な価値が最も高い分野へ、規律を持って継続的に投資をシフトできる企業だ」と断言しています。つまり、会社としては大儲けしているけれど、「これからのAIインフラ戦で勝ち続けるために、組織の筋肉を総入れ替えする」という、新時代を見据えた新陳代謝なのです。
まとめ:デルとシスコから見える「AIゴールドラッシュ」の次のフェーズ
前回の記事で紹介した「デル(Dell)のAIサーバー爆売れ」に続き、今回のシスコの決算で明確になったのは、AIバブルが「半導体(エヌビディア)」から「サーバー(デル)」、そして「ネットワーク(シスコ)」へと、インフラのレイヤーを下って確実に波及しているという事実です。
サーバーがいくら速くなっても、それらを繋ぐ道路(ネットワーク)が渋滞していてはAIは本領を発揮できません。シスコはその「道路を最も太く、速くできるインフラ企業」として、再び主役に躍り出ようとしています。
過去最高業績を出しながらも、4,000人を削減してまでAIに全振りするシスコの執念。このスピード感についていけるかどうかが、これからのハイテク投資、そしてビジネスの成否を分けそうです。
【AI+ハイブリッドクラウドの老舗】IBM(IBM):30年連続増配の安心感!116億ドルの巨額買収で企業の「AI頭脳」へと進化した古豪
3番目にご紹介するのは、ITの歴史そのものと言っても過言ではない老舗中の老舗、IBMです。
「IBMなんて、今さらAIで勝てるの?」
そう侮るなかれ、2026年現在のIBMは、個人向けの華やかなAI(ChatGPTなど)とは一線を画す、「企業の基幹システムにAIを組み込むエンタープライズAI」の領域で、他社の追随を許さない独自のポジションを確立しています。
過去10年で最高水準のキャッシュ創出!Q1決算の驚異
同社が発表した直近(2026年第1四半期)の決算は、彼らが進めてきた構造改革が完全に実を結んでいることを証明しました。
- 売上高:159.2億ドル(前年同期比6%増、市場予想をクリア)
- 調整後EPS:1.91ドル(前年同期比19%増、市場予想をクリア)
- フリーキャッシュフロー(FCF):22億ドル(前年比13%増)
特筆すべきはフリーキャッシュフロー(自由に使える現金)の伸びです。第1四半期としては過去10年で最高レベルの潤沢なキャッシュを叩き出しており、稼ぐ力が年々強まっています。赤帽でお馴染みのクラウド基盤「Red Hat」やデータ部門が2桁成長を記録し、ビジネス全体の利益率が大きく向上しています。
116億ドルの巨額買収と、最新イベント「Think 2026」で見せた執念
IBMは今年、リアルタイム・データストリーミングの大手であるConfluent(コンフルエント)を116億ドル(約1.7兆円)で完全買収しました。
AIにどれだけ賢い質問をしても、社内のデータが古ければ意味がありません。Confluentの技術を取り込むことで、IBMは「社内の最新データを、リアルタイムでAIに流し込むインフラ」を手に入れたのです。
さらに、2026年5月に開催された年次イベント『Think 2026』では、複数のAI同士を連携させて自動で業務を完結させる「Agentic AI(自律型AIエージェントの時代)」への移行を大々的に宣言しました。
彼らの開発した企業向けAIプラットフォーム「watsonx」は、すでに米国政府機関の厳しいクラウドセキュリティ認証(FedRAMP)を正式に取得。セキュリティや著作権に極めて厳しい銀行、病院、政府機関といった大組織が「IBMのAIなら安心して使える」と、続々と契約を結んでいます。
投資家としての立ち回り:30年連続増配という無敵の盾
IBMの最大の魅力は、これだけのAI成長エンジンを持ちながら、驚異の「30年連続増配」を達成している配当貴族であるという点です。現在の配当利回りは約2.6%を超えており、ディフェンシブ株としての守備力は一級品です。
株価収益率(PER)を見ても、成長期待が先行する他社のテック株に比べて非常に規律の取れたバリュー(割安)感が残っています。
「AIの未来には賭けたいけれど、ボラティリティ(激しい値動き)でハラハラしたくない」「毎年の増配を楽しみながら、どっしりと長期で構えたい」という、てりねこブログの読者にとって、IBMはこれ以上ない『大人のためのAI本命株』と言えるでしょう。
【手元のデバイスに宿るAI】HPインク(HPQ):「AI PC」の爆発的普及でQ2決算は大勝利!驚異の割安性と高配当を誇るデバイスの絶対王者
今回の「古いイメージを覆すハイテク株」特集、最後を締めくくるのはHPインク(HPQ)です。
これまでご紹介したDELLやシスコ、IBMは、いわば「インターネットの裏側(データセンター)」でAIを支える企業でした。しかし、HPQが主役となるのは、私たちの目の前にある「PCそのもの(エッジAI)」の領域です。
「パソコンの出荷台数なんて、もう頭打ちでしょ?」
そう思っていたウォール街の投資家たちを、HPQは直近(2026年5月27日発表)の2026年第2四半期決算で完全に黙らせました。
市場予想を大幅超過!「AI PC特需」が数字に現れた瞬間
HPQが発表した最新決算は、AIが誇大広告ではなく、リアルな企業の業績を押し上げ始めたことを証明する見事な内容でした。
- 売上高:144億ドル(前年同期比9%増、市場予想の140.7億ドルを大きく突破)
- 調整後EPS:0.86ドル(前年同期の0.71ドルから21%増、市場予想の0.72ドルを大幅クリア)
- フリーキャッシュフロー(FCF):8億ドル(四半期で約1,200億円の現金を創出)
この劇的な好決算を受けて、時間外取引で同社の株価は最大15%近くも急騰。今、米国のバリュー投資家たちがこぞって買いに走っています。
台数は減っても利益は増える?「AI PC」の魔法
非常に興味深いのは、PCの「全体の出荷台数」自体は前年比で7%ほど減少しているという点です。それなのに、なぜ売上と利益が爆増したのでしょうか?
答えは、「売れたPCの単価が劇的に上がったから」です。
同社のPC売上のうち、AI処理に特化したNPU(機械学習専用プロセッサ)を搭載した「AI PC」の割合は、前四半期の35%から、今期は一気に44%へと急拡大しました。
企業向け(コマーシャルPC)の売上は前年比14%増と絶好調。Windowsの古いバージョンのサポート終了にともなう買い替えサイクルも重なり、世界中の企業が「どうせ新しくするなら、業務効率が劇的に上がる高単価なAI PCにしよう」と、HPQの最新PC(OmniBookやEliteBookシリーズ)を指名買いしているのです。
経営陣は「来年度には、出荷するPCの60〜70%をAI PCにする」という極めて強気な目標を掲げており、この単価アップの魔法はまだまだ続きます。
投資家としての立ち回り:PERは驚異の9倍台!株主還元の鬼
これだけの成長の波に乗りながら、HPQは信じられないほどの「バリュー株」です。
現在の株価ベースでの予想PER(株価収益率)は、なんとわずか9倍台。成長期待でPERが30倍、40倍に跳ね上がっている他のハイテク株と比べると、地面に足がついた圧倒的な割安水準です。
さらに、HPQは稼いだキャッシュを容赦なく投資家に還元する「株主還元の鬼」でもあります。
当四半期だけで、配当金と自社株買いを合わせて3億7400万ドル(約580億円)を市場に戻しています。配当利回りも約4%前後と、ハイテク株としては異例の高さを維持しています。
「AIの恩恵を最も身近なデバイス(PC)の爆発的な買い替えから受け取りつつ、割安な株価と高い配当で資産をがっちり守りたい」
そんな、攻守のバランスを極めたい投資家にとって、この5月の決算で完全復活を遂げたHPQは、ポートフォリオの土台を支える最高の大トリ銘柄と言えるでしょう。
💡 まとめ:次の時代の「主役」は、古いイメージの裏側に隠れている
前後編にわたってお届けした「一昔前のハイテク優良株」特集、いかがでしたでしょうか?
| 銘柄(ティッカー) | AI時代における「真の正体」 | 直近の強み |
| DELL(DELL) | AIデータセンターの心臓(サーバー) | 出荷待ちを抱えるほどの爆発的需要 |
| シスコシステムズ(CSCO) | AIの超高速道路(データ通信網) | Splunk買収によるセキュリティの覇権 |
| IBM(IBM) | 企業のデータと直結する「AI頭脳」 | 30年連続増配の安心感と巨額買収 |
| HPインク(HPQ) | 私たちの手元で動く「AI PC」 | 直近決算で証明された買い替え特需 |
華やかなChatGPT(オープンAI)やエヌビディア(NVIDIA)にばかり目を奪われがちですが、彼らが動くための「インフラ」や、彼らを使うための「デバイス」を世界中に供給できるのは、結局のところ「過去数十年にわたって企業との信頼関係を築いてきた、この4社のような古豪たち」なのです。
株価が割安で放置され、高い配当を出しながら、裏では最新のAIで稼ぎまくっている――。
これこそが、大人の長期投資家が本当に仕込むべき「知る人ぞ知る、次世代の主役たち」なのかもしれません。
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